こんばんは!
赤ちゃんにミルクをあげていると、睡魔に襲われる、たなこうです!
日常のリズムから切り離されて、赤ちゃんのリズムにあわせるだけの時間。
それが、思わぬリラックス、そして眠気をもたらしているのかもしれませんね。
もっとも、ミルクの後には、ゲップ対応が待っています!
うかうか眠くなってもいられないのが現状です…。
みなさんも、きっと歯を食いしばって、眠気に耐えていることと思います。
さて、
そんな生後間もない赤ちゃんですが、
一生懸命に抱っこして、毎日、愛情いっぱいに世話をしていたとしても、
赤ちゃんは、それがお母さんかどうか、まったくわかっていない、って知っていましたか?
心理学者ボウルビィの「愛着理論(アタッチメント理論)」では、
愛着行動の発達段階として、以下のように定めています。
第1段階(誕生〜12週)
「人物弁別をともなわない定位(orientation)と発信(signals)」
赤ちゃんは、まだ特定の人を区別することができません。無差別に微笑し、手を伸ばし、喃語を言い、泣きます。
第2段階(12週〜6ヶ月)
「ひとり、またはそれ以上の特定の人物に対する定位と発信」
赤ちゃんの親密な行動が、他人よりも、母親や養育者に向けられるようになります。
なお、生後3ヶ月〜6ヶ月は、感覚鋭敏期でもあり、養育者への愛着を生じやすくなっています。
第3段階(6ヶ月〜2歳)
「発信ならびに動作の手段による特定の人物への接近の維持」
母親などの養育者に対する愛着行動が強化され、後追い行動などが見られるように。
また、逆に養育者以外の見知らぬ他人への恐怖や不安(人見知り)が現れます。
第4段階(2歳〜)
「目標修正的な協調性の形成」
愛着対象となる養育者と離れていても、しっかりとした絆で結ばれ、養育者の存在が心の拠り所(安全基地)となっている状態。
3歳くらいからは、養育者の感情や思考なども理解し、協調的な行動も見られるようになります。
また、アメリカの心理学者、マッコール(Robert B. McCall)は、次のようにも述べています。
要約
・新生児期の親子の接触(初期接触)は、必ずしも必要ではない
・初期接触だけで、親子の絆を永遠のものにすることもできない。
・親子の愛情ある豊かな絆を生みだすためには、継続的な関わりこそが必要である
ここまで見た内容をまとめると、新生児の赤ちゃんをいくら世話しても、意味がないように思えるかもしれません。
しかし、そうではないと考えます。
たとえ、赤ちゃんにとってお母さんの区別がつかなくても、
お母さんは、赤ちゃんをよく知っています。
なにもわからないであろう新生児のころでも、腕や腰が痛くても泣けば抱っこして、優しい声で語りかけ、どんなに眠くても一生懸命にミルクをあげて、じっと目を見つめてあやしてあげる、そんな「赤ちゃんを大切にする関係性」を続けることこそが、生後3ヶ月以降の絆づくりにとって、もっとも大切なことだと考えます。
絆とは、一日一日、少しずつ刻んでいくものです。
ある日突然に生まれるものでもなければ、豪華な食事やプレゼントによって生まれるものでもありません。
日々の地道な積み重ねによって、築かれていくものです。
目の前にいる、自分の赤ちゃんのために、どうすればいいか、どうしたら喜んでくれるのか、一生懸命に考えて行動しつづけている人こそ、乳児期以降の子どもの「安全基地」となることができる人なんだろうと考えています。
そんなお母さんに育てられた子どもは、基本的信頼感もバッチリです。
とっても暖かくて、頼り甲斐のある「安全基地」が、いつも心の中にあるから、勇気を持って困難に立ち向かうことができます。
幼児教育は、3歳から始まるのではありません。
すでに0歳から始まっています。
でも、身構える必要はありません。
その赤ちゃんの笑顔を守りたい。そんな気持ちだけで十分なんだと思います。
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